今朝、目覚めたのは病院のベッドの上。
曖昧な記憶。
そう、昨日は睡眠薬を大量に飲んだんだった。
それから遺書を書いて、身綺麗にして眠って。
もうこのまま目が覚めなければいいと思ってた。
自分の存在する意味も、価値も何も分からなかったから。
もうこのまま目が覚めない方が楽になれると思ってた。
生きる喜びも楽しみも感じられなくなっていたから。
ただ呼吸しているだけの毎日。
そんな毎日にサヨナラしたかったから。
でもホントは生きていたいって願ってた。
誰よりも生きていたいと願ってた。
そしてこの苦しみから逃れたかった。
生きて逃れたかった。
だから、睡眠薬を大量に飲んだのは、
私が出したSOSだったんだと思う。
救急車で病院に運ばれて、胃洗浄して、寝かされて。
朦朧とする意識の中で、差し込まれたチューブがやたら気持ち悪かったことだけを覚えてる。
次の記憶はベッドの上。
個室で、看護婦さんが入ってきた音で目覚めた。
あきさんがソファに座っててこっちを見てた。
体温を測られて、点滴の具合をチェックされて
「もう少しで朝ごはんです」と告げられた。
こんなことをしてしまって、あきさんに叱られるかもしれないと思ったけど、あきさんは優しく話しかけてくれて、なんだかほっとしたような気がする。
頭は鉛のように重くて、身体は砂袋のようで、また眠った。
問題がなかったのですぐ退院。
9時ごろ仕事場へ休む旨を連絡。
2時半ごろ、いつもの精神科で診察を受けた。
いつもの病院では入院に向けた話し合いがほとんどだった。
受け入れ先の病院での空きベッドや、先生の判断があるため、すぐ入院することができるかどうかはわからないとのこと。
とりあえず紹介状を書いてもらって、来週、ひとつ病院を受診することになった。
これからのこと、仕事のこと、入院のこと。
いろんなことを考えなくちゃならないのに、今は考えられない。
考えなくちゃっていう焦りだけがある。
どうしたらいいんだろう。
考えなくちゃ。
考えなくちゃ。