節約生活

働きながら子育てするしーちゃんの節約日記

書類整理中の苦悩 その1

書類の整理中に大量に出てきたもの。それは、派遣社員時代のタイムシート(タイムカードではなく、シートに自分で出勤・退出時刻を手書きしたもの)と給与明細でした。他の誰かが見れば、それは単にしーちゃんが「派遣社員として働いていた過去がある」ということを示すだけのものかもしれません。でも、しーちゃんにとっては、特別な意味を持ったものでした。個人情報満載だったので、1枚1枚シュレッダーにかけながら、自分の気持ちがどうしようもなく揺れ動くのを抑えることはできませんでした。


当時、しーちゃんは派遣社員として働きながら、翻訳学校に通っていました。少ないお給料の中で一人暮らしに必要な経費を払い、翻訳学校の授業料を捻出していた当時、どうしようもなく貧乏で、いつもお腹を空かせていて、お金のことと言えばいかに支出を抑えるかばかり考えていただけれど、「翻訳家になりたい」という夢がありました。だから、翻訳学校に通うために必要な授業料は確かに高かったし、家計を圧迫していたけれど、ちっとも惜しくありませんでした。授業は厳しく、働きながら宿題をこなすのは本当に大変で、でもそれは翻訳家になるためには必要なことだと思っていたし、むしろ喜んでその状況を受け入れていました。


学校に行く日は帰りが遅くなってしまいます。少しでも食費を節約するために、5時以降になるとパンが半額になる会社の食堂へいそいそと出かけて行きました。そして、お値段と大きさのバランスを見て、その日の授業に耐えうる糖分を脳に送ってくれそうなパンを選んで買っていました。どんなにおいしそうで食べたいパンがあっても、高かったら買わない。半額になって50円で売られている大きなパンがあれば、自分の食べたい70円のパンは買わない。そんな風にしていたのです。すごくすごく食べいパンを前に、「食べたいよ〜」という欲求を抑えるのは確かに辛い時もあったけれど、「いつか翻訳家になって、自分が食べたいパンを買えるようになってやる!」と思って、ぐっとこらえていました。


当時働いていた会社の敷地には体育館やお風呂の設備もあったので、しばしばお風呂にも入って帰っていました。冬などは、どんなに温まって帰っても、家に着くと手や足の先がジーンと冷たくなっていて、せっかくのお風呂効果が全くなくなってしまっていたりもしていたけれど、少しでも節約できると思うとやっぱり入って帰ってしまっていました。


しーちゃんが利用していた駅には当時、お惣菜屋さんがあって、夜9時半になると半額セールになっていました。翻訳学校から帰ってその駅に着くのは9時過ぎ。半額のお惣菜を買うため、出された宿題を駅で片づけながら時間をつぶし、9時半になるとそそくさとそのお店に入り、ほくほくと半額のお惣菜を買っていました。セールになった途端込み合う店内。気になるおかずがあれば、とりあえず手に取っておき、不要だと思ったら後から手放す・・・というようにしないと、あっという間になくなる人気ぶりでした。当時しーちゃんが買っていたのは基本的に揚げ物。一人暮らしだと自炊で揚げ物をするのは無駄が多く、かといってスーパーだとコロッケ1個100円。どうしても買えなくて、そのお惣菜屋さんが頼みの綱でした。ちくわやさつまいもの揚げ物と唐揚げがいくつか入って半額。具体的なお値段は忘れてしまったけれど、スーパーの1個100円のコロッケが買えなかったしーちゃんが「これなら買える!」と思える金額だったので、相当安かったと思います。そうして買った揚げ物を2日とか3日に分けて食べていました。


そんな、どうしようもなく貧乏だった当時のことは、今となってはいい思い出です。関西に住むしーちゃんにとっては「いいネタ」になっているくらい。(笑)


・・・でも、書類の整理整頓の最中に出てきたタイムシートや給与明細を見てしーちゃんの気持ちを揺れ動かしたものは、そんな思い出達が蘇ってきたからではありませんでした。


(明日へ続きます・・・。)


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