通訳をしているお友達が英語の勉強についてこんなことを言っていたことがあります。「少しでも勉強をサボれば、下りエスカレーターを降りて行くように、忘れるのはとても簡単で早い。それなのに、頑張って身に付けよう思うと、下りエスカレーターを逆行して登るときのように、ものすごくしんどい。」なるほどな〜と思ったのを覚えています。
しーちゃんが英語の勉強を始めたのは中学のとき。ごく普通に英語と出会って、好きになって、勉強してきました。翻訳家を本格的に目指し始めたのは23歳のとき。あれから○年。今でもやっぱりずっと勉強を続けているわけだけど、その間、当然のことながら何度も何度も何度も「壁」にぶつかりました。何度もぶつかっている中でも、「あれはかなりキツかった」という壁もいくつかあるのだけど、その中でも!という1つ目は留学中。4月にカナダへ渡り、勉強に勉強を重ね、すべてを英語に捧げている!というくらい勉強して・・・ちょうど今くらいの季節になったときのことでした。当初、しーちゃんは留学期間を1年と定めていました。あと半年ほどで帰国・・・という現実に気づき、愕然としました。もう留学期間の半分が終ったというのに、自分の英語力ときたら!!大袈裟でも何でもなく、「絶望」という言葉の本当の意味を知った気がしました。(ちょうど学校でdesperateという単語を学び、自分のことだ・・・と思ったものです。今でも思い出深い単語の1つです。笑)
全然成長していない自分。
勉強しているはずなのに。
どうして?自分には何が足りないんだろう?
色んなことを考えました。当時通っていた学校のカウンセリングも受けました。でも答えは見つかりませんでした。誰も何も答えてくれませんでした。毎日毎日、暗澹たる気持ちで過ごしました。頑張っても頑張っても報われない。真っ暗なトンネルの中を歩いているような気分でした。それでも勉強だけは続けました。続けるしか他に方法を思いつかなかったからです。留学前、全く違う分野だけど、自分の目標に向かって頑張っているお友達がこんなことを言っていました。「立ち止まっても前を向いていたい」今でも私の行き方の指針の一つになっているこの言葉。当時も、同じ言葉を思い出し、とにかく勉強を続けました。・・・とは言っても、苦しいのは苦しいわけで、単語を覚えながら涙がポロポロ流れたり、英字新聞を読みながら「こんなこと続けて本当に意味があるのか」と投げ出したくなる気持ちを必死で抑えたり。毎日が自分との葛藤でした。
その後、「ああ、私は成長している!」と実感する日がやってきたのはそれから7ヵ月後のことです。7ヶ月間、毎日毎日絶望し続けていたわけだけれど(笑)、ある日突然光が差し込んできました。それは、一時帰国して再びカナダに戻ったときのことです。あれ?前より英語話せるようになってるかも?新聞もいい感じで読める気がする・・・。そう思って学校に行くと、先生が目を丸くしていました。「すごく成長したね!」そして、私の葛藤をよくご存知でもあったので「一歩階段を登ったね」とおっしゃってくださいました。
最初にエスカレーターの話をしましたが、英語の勉強というのは階段を登るようなものだと私は思います。スロープではなく、切り立った壁。そこを必死で登るのです。でも登っている間はゴールが見えない。登って、登って、登って・・・。苦しくてやめたくなることもあります。どこまで登らないといけないのか、とイヤになることもあります。でもある日突然平らなところに到着する。そこが次のステップなのです。次のステップに自分から見ると、登ってきた壁は険しく、「よく登ってきたなぁ」と思います。登りきった自分を誇りに思います。そして、えもいわれぬ達成感にひたることもできます。それからしばらくは少し平坦な道が続き、気がつくとまたしても切り立った壁を登り始めるのです。
実はしーちゃん、今年3月にまた1つ壁を越えました。その壁は、越えるのに2年以上かかりました。精神的にかなりキツイ状態が続いたので、超えられたときにはあまりの嬉しさに号泣しました。喜びで体が震えるというのを人生で初めて体感しました。(笑)今はまだどうやら平らな道を歩かせてもらっているようです。もうちょっと勉強を続けたら、また壁にぶち当たるのでしょう。それがどんな壁か、実はもう見えています。が、そこにたどり着くためにもまだまだ勉強が必要なのだ、ということも分かっている今日この頃です・・・。
壁にぶち当たったら、きっとやめたくなると思います。自分はどうしてこんなに苦労して英語の勉強をしないといけないのだろう?とか、色々ネガティブなことを考えると思います。私も何度も何度も考えました。それなのになぜ勉強を続けた来たのか。今でもやめずに続けているのか。「英語が好きだから。」私はそれが理由です。好きなことだから続けられるのだと思います。
壁にぶち当たって、もうどうしようもなくなったら、1日だけお休みしてみるというのも手だと思います。1日完全に英語から離れてみる。何日でもいいのですが、きっと2日とか3日とか離れると「こんなに離れてていいのか?」って不安になると思うので、とりあえず1日。(笑)その間に頭が整理されて、スッキリすることがあります。毎日の睡眠と同じような効果かもしれません。
また、今やっている自分の勉強方法が本当に合っているかどうか、第三者の意見を聞いてみるのも一つの手です。個人的には勉強方法はコロコロ変えない方がいいと思っているのだけど、あまりにも何年も成果が得られない、成長が感じられないというのなら、その方法が自分には合っていないのかもしれません。でも、自分で判断するのはきっと難しいと思うので、信頼できる第三者に聞いてみるとよいと思います。・・・なんてエラそうに。(^^;
まだまだ勉強しなければならないなぁと日々痛感・・・なので、日々もがいてます。(笑)翻訳学校の先生曰く、「一生勉強」なのだそうです。だからこそ英語は面白い。言葉って楽しいのだと思います。あ、「たのくるしい」のでしょう。
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