節約生活

働きながら子育てするしーちゃんの節約日記

今日は病院の日でした。
診察は1時から。
それを受けるために、11時過ぎには家を出ます。
急行、特急、普通と電車を乗り継いで1時間半。
駅から歩いて更に15分。
決して近いといえる距離ではないです。
それでも今の私には病院が必要だなと思います。
先生の暖かい眼差しと、慈愛に満ちた笑顔。
それを求めて長い距離を旅して行くのです。
もっと近くに心療内科の病院はあるのだけど、私が信頼して心を開けるのは今の先生で、他の先生では駄目です。
この前の日記にも書いたけれど、初めて行った近所の病院で全然駄目で、一生懸命探して、やっとたどり着いた先生なのです。
遠いけれど、今まで一度も病院へ行くのが苦痛だと思ったことはありません。
むしろ楽しみかな。
先生に会える、先生とお話できると思うと嬉しくて、思わず笑顔になってしまうくらいです。


さてさて、今日の診療。


先「なんだかすっきりしない天気ですねぇ」
し「続いてますね。」
先「雨降ってましたか?」
し「降ってました。」


(いつも結構こんな感じで、世間話から始めることが多いです。)


先「で、どんな感じ?えーっと、仕事はどんな感じですか?」
し「4月から1時間勤務時間が長くなりました。」
先「ってことは、夕方が長くなったってことかな?」
し「ううん、朝の方が。」
先「ふむふむ。(カルテに書き書き)」
し「でもいきなり最初電車が2日連続で遅れて・・・えーっと、月曜日と火曜日だったから、3日と4日に遅れて、満員の状態とかは全然大丈夫なんですけど、止まったり、のろのろ運転するのが駄目で、コンスタン飲みました。」
先「そうなんや。」
し「4月に入ってからもう3回も遅れてるんですよ。」
先「う〜ん、JRはなぁ。人身事故とかも多いね。」
し「そう、あとは踏切の棒が折れたとか、乗り降りに時間がかかってとかで遅れたりして。」


し「3回のうち1回は遅れたけど私の乗ってた電車は普通に走ってたから大丈夫でした。でも他の2回は止まったり、のろのろ運転で、すごい怖かったです。」
先「それは電車のことで電話くれた日から後、そんな感じになった?(←しーちゃん電車閉じこめられ事件の日のこと)」
し「うん。あれからずっと、扉が開いたりしまったりするのを無意識に気にしてます。あぁ、開いた〜、あぁ閉まった〜って。閉じこめられたらどうしようっていつもどこかで思ってるっていうか。」
先「怖い思いしたもんね。それは苦しいって感じ?」
し「うーん、苦しい・・・とはちょっと違うかなぁ。怖いっていう感じ。出られなくなったらどうしよう。このまま閉じこめられたらどうしようって。だから最近はコンスタンと水持って乗るようにしてます。」
先「そうかぁ。電車の中でそういうことがあっても、コンスタントお水を持って乗って・・・対応策としては・・・(先生考えながら話してました)・・・状況に立ち向かっていってるわけやね。」
し「うーん・・・どうかなぁ・・・。実は昨日会社休んだんです。喉とかも痛かったし、1時間勤務時間が増えて、ちょっとしんどくなってるっていうのはもちろんあったんだけど、すごくすごくもう電車に乗りたくないっていう気持ちが強くて、かなりその気持ちは強かったです。」
先「そうやって上手いこと休みを使ったらええよ。」


し「うん。実は前に・・・3月まで私が通ってた電車って、○○駅を・・・うーん・・・(ちょっと泣きそうになる)・・・(事故)現場を、その時間(事故が起こった時間)に通る電車だって、でも、会社に行くのにそれがちょうどいい時間だから、わざと避けることはしたくなくて、ずっと乗ってて、でも・・・苦しかった・・・です。」
先「うん。」
し「それで、4月になって、なんかこう呪縛から解き放たれるような解放感を心のどこかで期待してて、でも、4月に入って1時間早く通勤始めたら、いきなり電車遅れて、そんなこと思った天罰かなぁとか思ったりして。」
先「それはないと思うよ。(苦笑)」
し「うん、そう思うけど。(苦笑)」


私は全然状況に立ち向かえているとは思えないです。
自分自身ではどちらかというと薬で逃げてるって感じかな。
でも一つの方法として、それは今の私には必要と思っています。
まだお薬なしでは心臓のドキドキを止められないです。


先「仕事の内容の方はどう?上手く行ってる感じ?」
し「私が入るきっかけになったプロジェクトが実はぽしゃってしまって。」
先「ほぉ!」
し「でも、別のプロジェクトが上手くいって、そっちの方でもっと翻訳が重要ってことが分かって、重宝されてるみたい。社長とかにも期待してるよって言ってもらえたし。」
先「そうかぁ、ほな充実してるんやね。」
し「うん、楽しい。プレッシャーもあるけど・・・今は楽しいの方が勝ってるかな。」
先「翻訳ってすごいなぁ。ニュアンスとか伝えるの難しいでしょ。」
し「それが楽しいんですよ。(^^)」
先「そうか、それが楽しいと思えるんや。」
し「先生もこのお仕事・・・(楽しいからしてるんでしょ?と言おうと思ったのだけど、ふと思いついて)あ、先生は何でこの科を選んだんですか?」
先「またまた、そんなことを。(^^;・・・うーんあのときは私自身が病んでたからかなぁ。」
し「専門っていつ決めるんですか?」
先「卒業するときやねんけどね。」
し「そのときに病んでたんですか?」
先「まぁ・・・今も病んでるっちゃ病んでるかな。あ、こんなこと言うたらいかんね。ハイ。」


先「生理の方はどう?前にずっと続いてるって言うてはったけど。」
し「まだ続いてますよ〜。ず〜〜〜〜〜っと。」
先「ず〜っと?うーん・・・(先生考え中)・・・普通は反対の方、なくなるもんなんやけどねぇ。珍しいねぇ。う〜ん。」
し「(^^;」
先「ちゃんとしたのはないの?いつもの普通のに相当するようなものとか」
し「うーん、基本的に量の多い少ないはありますけど、いつもみたいな普通のっていうのは全然ないです。ずーっと生理っていう感じ。」
先「そうかぁ。ドグマチールは効いてる感じ?」
し「うん。明らかに効いてる。やめたくない。」
先「そうかぁ。ドグマチールはホルモンに触るからなぁ。もしこのまま続くようだったらお薬変えてみようか。リチウムのリーマスっていういいお薬があるから。」
し「うん」


先「旦那さんとは上手く行ってるの?」
し「微妙。(一昨日ケンカしたばっかりだったので)」
先「そうなんかいな。」
し「そう。彼は平日12時過ぎんと帰ってこんくて、1年前くらいからやっぱり1人で家でいるのは怖いとか、暗いところでおるんはしんどいっていうのがあるんやけど。彼は彼で仕事の状況が許せばそうしたいけど、そうもいかんみたいで、その分土日にって思ってるみたいなんやけどね。なかなかそういうお互いの思いが上手くかみ合わんくて、一昨日電話でケンカして大変やった。」
先「(^^; 旦那さんおらんくて、1人で夕方とか夜とかどうしてはんの?前言うてたみたいに家のことしたりとか?」
し「うん、家事したり、パソコン触ったり、英検次は受かろうと思って勉強したり。」
先「あぁ、英検ね。すごいねぇ。」
し「でも、1人でうずくまって部屋の隅でじーっとしてることもあります。あと、泣いたら発散できることがあるから、泣いたり。」
先「泣いたりするの?」
し「うん。1年前、眠れんかったり、ご飯食べれんくなったのに、泣けなくて、でも電話相談に電話して、初めて泣けて、あぁ、自分は苦しくて辛くて泣きたかったんやって初めて分かってん。それで泣いたらちょっと楽になったっていうか。」
先「自分の中にあるもやもやが何かよー分からんっていうか、そういう感じが泣くことで表現できてスッキリできたっていうかんじ?」
し「そう、あぁ、私は悲しかったんやって、泣いて初めて分かった。」
先「そうかぁ・・・」


先「生理の周期とかと、落ち込む時期とって関連性ある?」
し「今生理がめちゃくちゃやから・・・」
先「高温期と低温期とか」
し「基礎体温はつけてへん。」
先「それつけてみよか」
し「ほな体温計買わなあかんなぁ。」
先「普通の体温計でアカンの?」
し「普通のと違うと思うよ。もっと目盛りが細かいと思う。」
先「そうなん?ちょっと看護婦に聞いてみるな。」


(電話)


先「あ、Sさん、女性の体温を測る体温計って普通のと違うの?うん、うん、あぁ、そうなん。それってどこで売ってるの?うんうん。そう、ありがとう」


先「薬局で婦人体温計と言ったらよいそうです。」
し「先生一つ勉強になったね。」
先「ハイ。勉強になりました。(笑顔)」


普通、お医者さんだったら知ってて普通・・・と思っていたのですが、先生はそうではなかったようです。
でも、私の先生のいいところは、知らないことは知らないって言うし、変に隠したりしないで、素直に「知らない」と言ってくれるところです。
そういうところが、私はいいなと思うし、話しやすいし、先生には心を開ける一つの要因なのだと思います。


先「じゃぁ測ってみて、様子をみてみようか。排卵とかあるかないかとかも分かると思うし。」
し「うん。」
先「今回はとりあえずドグマチールを続けるということで。」
し「うん。・・・(先生が処方をカルテに書いているのを発見)・・・あ、先生、マイスリーは飲まなくてもかなり寝れるようになったよ。マイスリーがめっちゃ余ってるくらいになった。」
先「おお!それは素晴らしい!!!」
し「うん、よかった。」
先「よかった、よかった。いいことやね。(^^)」


先生は私がマイスリーを飲まなくても眠れるようになったことを、心から喜んでくれているようでした。
やっぱりお医者様だから、患者が治っていくのを見るのはうれしいのかな。


先「じゃぁ、今回はドグマチールメイラックスパキシルで。」
し「はい。」
先「次回は3週間後やけど、6日とかいける?ゴールデンウイーク中やけど」
し「あかん。」
先「うーん、13日は私が出張でいないんですわ〜。」
し「どこ行くの?」
先「九州」
し「ふ〜ん。」
先「じゃぁその次の週にしましょか。ちょっと間開いてしまうけど」
し「はい。」


し「あ、先生に一つ聞きたいことがあるんです!」
先「お?はい。(ちょっと緊張した声)」
し「1年か2年後くらいに子供の計画をと思ってるんですけど、大丈夫でしょうか?」
先「あぁ、そうやね。お薬のことを心配してはると思うんやけど、お薬自体は止めたら2週間で体の中から出ていくから大丈夫ですよ。それを目標に徐々にお薬減らす方向で治療を進めましょか。」
し「はい。」
先「お薬を飲みながらだと、胎盤を通して赤ちゃんに影響があるから(云々・・・難しくてしーちゃんには覚え切れませんでした。でもかなり色々説明してくれました。)」


し「お薬とかの説明してるときの先生、格好いい。」
先「(照)それしか取り柄ないですから。」
し「(笑)」


「オレは医者だ!」って偉そうにしないところも、私が先生を好きなところの一つです。


し「そういえば、前は先生がいなかったら絶対死ぬって思ってたんですけど」
先「おうおう」
し「最近はそういう先生への依存・・・っていうのかなぁ、そういうのがあったんやけど」
先「不安が強いときなんかは、頼れる場所があるっていうのは大切なことだと思いますよ。」
し「最近は大分そういうのが減ってきました。先生離れっていうか。(笑)」
先「(笑)素晴らしいことです。」
し「寂しいって思ってくれないんですか?」
先「正直、ちょっと寂しいけどね、イヤイヤ医者はそんなこと言うたらあきません。(笑)」
し「(笑)」


先生のところに通院し出してもうすぐ1年です。
お医者様と患者という立場だけど、結構会っているし、最近はちょっとした知り合いみたいな会話も増えてきました。
大分私の病状もよくなってきてるということかなぁ。


今日も楽しい診察でした。
先生と話していると、時々自分が本当に病気なんだろうか?って思うことさえあります。
そのくらい自然に笑ってるし、普通にお話もしてるし、もう電車にだって普通に乗れそうな気さえしてきます。
先生との診療で話していることは、本当に他愛のないことだけど、でも先生の笑顔や、優しい眼差し、言葉では伝えきれない暖かい雰囲気が、私をいやしてくれているのだと思います。
病気に関するところはしっかり専門家として話を聞いて考えてくれて、それ以外のところではちょっと羽目をはずさせてくれる、絶妙のバランスで私をリラックスさせてくれている先生に、本当に心から感謝、感謝です。


先生から巣立つ日が来るのは寂しい気もするけれど、そう遠くないのかなと思います。
先生を待っている患者は他にもたくさんいるし、私はきちんと社会復帰するために先生所に通っているのだし・・・。
今はまだ先生から完全に巣立つっていうのは考えられないです。
考えたくないっていうのが本音かな。
とりあえず今は先生に言われた通り、治療をしていこうと思います。


病院の帰りに婦人体温計買いました。