節約生活

働きながら子育てするしーちゃんの節約日記

shichan32006-03-18

実家の住所の方に出していたRECSHEのトリートメントサンプル5個入り(写真)があたりました。
ここ1年くらい、毛先の傷みに悩んでいて、トリートメントはマメにするようにしているのでうれしいです。
早速使いたいと思います。

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「お母さんのハンバーグ♪」と鼻歌を歌わんばかりにうきうきとしながら実家へ向かう高速バスに乗っていた私。
そんな私の気持ちを邪魔するようにクラクションの音が鳴りました。
鳴らしたのはバスの運転手さん。
前から2番目の左窓際に座っていた私は、前方に目をやりました。
登坂車線で前を行く軽自動車がトロトロと走っています。
それにしびれを切らして鳴らしたよう。
しかし、軽自動車のスピードは上がりません。
イライラした感じでバスの運転手さんはまたクラクションを鳴らしました。
ファンファーンっていう感じのバスのクラクションが夜の高速道路に響きます。


四度目のクラクションで、やっと軽のイライラから開放されました。


ちょっとこの運転手さん、運転荒い目かもなぁ・・・と思いました。
確かに軽のスピードは異常に遅かったし、バスの運転手さんの気持ちも分からないでもないけれど、私自身、運転をするので、もし自分だったら多分そんなには鳴らさないだろうからです。


まま、そういう運転手さんも今までいたので、今日もそんな運転手さんなんだな・・・くらいの気持ちでまた意識はお母さんが作ってくれているであろう、ハンバーグへと戻っていきました。


ちょうど3番目のバス停にあと100メートルほどまで近づいたときです。
再びクラクションが鳴りました。
そして少しバスが左右に揺れて、もう一度大きな大きなクラクション。
その次の瞬間。



ドーーーーーーーーーン!!!!!!!



私の左にある大きな窓の横から、シルバーピンクの軽自動車が何かを撒き散らしながら、コントロールを失って滑っていくのが見えました。
直進していた私たちのバスに、反対車線を走ってきたピンクの車が右折しようとしてぶつかったよう。


交通事故でした。


車内は一瞬水を打ったようにシーンとなりました。
目の前に、くまのプーさんが散乱していました。


すぐに運転手さんがワタワタと電話(無線?)で何か連絡をしていました。
そして私たちに告げました。


「事故を起こしてしまいましたので、終点の駅まで乗られる方は後続のバスに乗り換えてください。次のバス停で降りる予定だった方は、すぐそこですので、降りてください・・・」
そんな内容だったと思います。
私は終点の駅まで乗る予定だったので、とりあえず後続のバスが来るのを待つことにしました。


他の車の妨げにならないよう、バスは路肩に停まりました。
ピンクの車は左後方にバスが当たったらしく、ヘコんでいました。
散らばるプーさんが痛々しい感じでした。


・・・と、ピンクの車が動き始めました。
そして路肩に寄って停止したのです。
車内から若い女性が二人出てきました。
見た限りお二人とも元気そうで、怪我をしている様子は見られませんでした。


車内で少しずつ会話が始まりました。
「事故ですね」「軽自動車の方は大丈夫そうですね」「そんなにすごい衝撃ではなかったですね」等々。
私も隣の席の知らない女性と少し会話をしました。
なんだかみんなとにかくびっくりしていて、でも、どうやらけが人は誰もいないことにほっとしている感じでした。
私も同じ気持ちでした。


終点の駅まで着くのが遅くなりそうだと思った私は、乗っていたバスが事故を起こしたこと、後続のバスに乗る予定なので、駅に着くのが少し遅れることを、迎えに来てくれる予定の父に電話をしました。
あきさんにも電話して、乗っていたバスが事故を起こしたこと、でも誰も怪我をしている様子はなくて、大丈夫そうだということ、私の帰りも少し送れそうだということを伝えました。
あきさんにはいつも実家に到着したらメールするようにしていたので、それが遅くなったらきっと心配するだろうなぁと思って。
あと、自分自身が乗っているバスがまさかこんなことになるなんて思っていなかったので、ちょっとびっくりして動揺していたので、あきさんの声を聞いて落ち着こうと思ったんです。


そのうち警察がやってきました。
バスに乗り込んできて、名前と住所を書くように言われました。
後からむち打ちや、具合が悪くなった場合があるからとのこと。
ノートとボールペンの車内回覧が始まりました。
ますます終点の駅に着くのが遅くなりそうだと思った私は、もう一度父に電話をして、すぐ目の前の次に停まる予定だった停留所にきてもらうよう、お願いしました。
実家からだと、終点の駅より少し遠くなるけれど、後続のバスに乗れるのはいつになるか分からない感じになってきたし、次の停留所まで迎えにきてもらった方が早く家に帰れると判断したからです。
気がつくと、最初1台だったパトカーは2台になっていました。


父との電話を切ると、運転手さんが警察の方に「住所と名前を書いた人はもう降りてもらって、後続のバスに乗ってもらってもいいですか?」と交渉しているのが聞こえてきました。
交渉はどうやら上手くいったようで、書いた人から後続バスに乗ることができることになりました。
私はそばの停留所に来てもらうことにしたので、すぐそこの停留所まで歩いていきました。


と、家から電話がかかってきました。
母でした。
ひどく私を心配しているようでした。
「大丈夫?」を何度も繰り返していました。
私は「びっくりはしたけど、全然大丈夫。」と答えました。
母の方がひどくうろたえているように感じました。
後から聞いたところによると、事故にショックを受けて、今度はバスに乗れなくなるのではないか?と心配したのだそうです。
電車突然停止事件の次の日で、母はそのことを知っていただけに、余計に心配したようでした。
そして、電話で先ほど話した父が「そういえばさっき電話で話したときに様子がおかしかった」と言ったらしく、そのことが母の心配に拍車をかけたようでした。


確かに普通ではなかったかもしれません。
でも、病的なものではなくて、普通に自分の乗っていたバスが事故にあったらびっくりすると思います。
実際、乗っていた他のお客さんもびっくりして、「どうしたんだ?」「大丈夫か?」「何が起こった?」って感じだったし・・・。
私もそれと同じように、いわば「普通の反応」をしただけだと思います。


10分後くらいには父が迎えに来てくれました。
しかし父もとても心配している様子です。
いつもはプロ野球や政治経済の話をしながら帰るのに、今日は「しーちゃんは事故にあっても、大したことの無い事故にしか合わない星の元に生まれている」・・・というような話をしてくれました。
父なりに私を励まそう、元気付けようとしてくれているのが分かりました。
うんうん、と父の話を聞いて、私は大丈夫なのだということをアピールしました。


家に着くと、母が心配した様子で待っていました。
妹からも「大丈夫?」というメールが来ていました。
本当に本当に私は大丈夫でした。
目の前で起こった交通事故に、普通に驚いて、普通にうろたえ、誰も怪我がなかったことに、普通に安心していたのです。
だから、両親や妹の心配はとてもありがたいものだったけれど、私はいたって平気&普通でした。
ドキドキしたり、もうバスに乗れない・・・なんて思うことはありませんでした。
自分も運転をするので、事故には気をつけて、安全運転しなければ・・・と思いました。


バスと軽自動車の接触事故という、ややもしたら大事故になりかねない状況で、誰も怪我をしなかったのでよかったです。